Paradise column vol.9
マルソウダとヒラソウダの見分け方


■上がマルソウダで、下がヒラソウダ。■

■今日は、2003年09月03日である。そう、今、私のホームグラウンドである湘南の地では、「わかし・いなだ」や「そうだがつお」、「ぺんぺんしいら」に「あじ」、「さば」、「いわし」、「しょご」といった魚が陸から釣れ盛っている最中だ。沖では、「本がつお」や「きはだ」、「めじまぐろ」といった魚も加わる。
■しかし、意外とマルソウダとヒラソウダの区別がつかないというヒト、ブリとヒラマサの区別がつかないというヒト、マアジとマルアジ、マアジとメアジの区別がつかないというヒトが多々いる。
       ■
■特にマルソウダとヒラソウダは、現在は市場に出ることがない魚である。釣りビトしか味わえない魚だ。また、マルソウダは血合いが多く、残念ながら生食は危険だが、ヒラソウダは生でもいける。大型のそれは「本鰹」のそれよりも勝ると言うヒトもいるほど。見分けられなきゃ損をする。
       ■
■さて、早速マルソウダとヒラソウダの見分け方を紹介しよう。
■先ず、冒頭の写真の赤い部分を見て比べて欲しい。貴方には違いがわかるだろうか。
■次に、緑の部分を見比べて欲しい。貴方には違いがわかるだろうか。
       ■
■主に、両種を見分ける大きなポイントとなるのは上記の2点だ。下に詳しく書こう。
■鰓(えら)の端にある黒線が、マルソウダでは頭部の黒色域に繋がっている。ヒラソウダでは、鰓の端にある黒線は、頭部の黒色域と独立して存在している。これが一つ目の顕著な両種の相違点だ。冒頭の写真の赤で囲った部分がそれである。
■有鱗域(鱗=うろこ)の違いの話は多くの書物でこの両種を見分ける方法として掲載されているのをよく見る。マルソウダでは第二背鰭(鰭=ひれ)の基部を過ぎる。ヒラソウダは、第一背鰭と第二背鰭の中間で急に狭くなる。見慣れれば何てことなく、これも両種を見分ける顕著な相違点と言える形質になる。これが冒頭の写真の緑色で囲った部分だ。
■また、他に体高にも違いがある。ただ、この形質は個体差があるため、予備として使うことになる。マルソウダは体高が低く、細長い印象を受ける。ヒラソウダは体高が高く、太った印象を受ける。頭を落とした時には、この体高の違いを見てある程度分けられる。ある程度分けたら有鱗域を見よう。何かが見えてくるはずだ。
■もう一つ、ハッキリわかる方法がある。捌いてしまい、身を見ることだ。マルソウダはほぼ全身が血合い肉である。白身もないことはないのだが、捌いて真っ赤だったらマルソウダで間違いない。ヒラソウダにも若干血合い肉は普段、口にするような魚よりは多く存在するが、明らかにマルソウダと比べると白身が多い。ただ、これでは料理するまでわからないのが難点だ。
       ■
■「そうだがつお」。釣りビトでなければ食べられない魚だ。ということは、活きた状態でマルソウダ、ヒラソウダを見分けることが出来るはずだ。だとすれば、冒頭の写真の赤い部分の違いで見分けるのが一番であろう。見慣れてくれば、次に緑色の部分でも見分けられるようになる。そのうち、他人の釣った魚でも体高の高さや、雰囲気でマルソウダかヒラソウダか区別できるようになる。何事も慣れは大事だ。
       ■
■わかり易かったか、否か、意見賜りたいところですが、この辺りで。


戻る