エゾイソアイナメ
Physiculus maximowiczi Herzenstein , 1896
硬骨魚綱/タラ目/チゴダラ科/チゴダラ属

1999年03月17日(水)曇、大潮
神奈川県腰越

24p。
2000年04月02日(日)晴れ、中潮
神奈川県大磯

17p。
2002年02月04日(月)晴れ、小潮
神奈川県大磯

15p位。

◆国内:函館以南の太平洋岸。



◆東北の鍋料理や煮付けで有名な「どんこ」と言えば解って頂ける人も多いであろう。むしろ、標準和名よりも、他のチゴダラ科の魚を混同して「どんこ」と呼ばないと通じないこともある。見かけによらず本当に旨い魚だ。
◆ほとんど姿、形が一緒のチゴダラというのが居るが、本種の方が眼が幾分小さいとか。本種が、口から眼までの長さ(吻長)の2/3。チゴダラが2/3以上。生息する水深が本種は数10m以浅、チゴダラは150〜650mだという。体色にも違いがあり、本種は濃褐色であるのに対し、チゴダラは淡褐色であるという。 しかし、研究者などでの間でも両種は本当に別種なのか、議論が続いている。私の個人的な意見としては、本種は冬〜初春にしか沿岸では見受けられない。もとい釣れないことから、ムツの成長に伴う垂直移動やクロシビカマスの冬の夜間浮上で沿岸域で釣れるのと同じように、私は季節的な水温に伴う垂直移動、また成長に伴い徐々に深海でのみの生活に移る生活環を営んでいるようにみえるので、私もエゾイソアイナメとチゴダラはシノニムの可能性を疑わずにいられない一人である。因みに、Fish Baseでもエゾイソアイナメはチゴダラのシノニムとして扱われている。
◆独特な形態のせいでゴンズイなどと間違われて港で干物になっていたり、ハリスごと切られて捨てられるケースも少なくないようだが、ゴンズイにはある黄色い線もないし、ちゃんと尾鰭(鰭=ひれ)も付いているので、そこでキッチリ区別したい。むしろ、ゴンズイであっても、ハリスごと切って……とか、釣れた魚を地上に放置などというのは魚という生命体に接する上で倫理的、道徳的には許されないことであろう。
◆そして、同じ科の魚で他にも同じような体形をしているやつが数種存在するが、同科の他種は沿岸には寄って来ないと考えられているので、岸から釣れた場合は間違いなく本種だろう。船の深海釣りで釣れた場合はちょっと厄介で似た種が多いのだが、臀鰭起部(鰭=ひれ)が第二背鰭の起部の真下にあり、下顎の髭があり、第一背鰭が9〜10軟条で糸状に延びなければこの種。似たような種が多く、同定は結構難しい。
◆沿岸では潮が濁ってる時や、夜に数釣れる傾向があるような気がする。でも、そんな状況ではない時でも、もちろん釣れはする。本種が釣りたいなら深海釣りの船に乗るよりも、冬にテトラの穴釣りや障害物周りで脈釣りをした方が手っ取り早いし釣れる確率も高くてお勧めだ。


じゃらん♪



1999/03/17 曇、大潮:湘南・腰越港赤灯堤防
        尾数→1尾      大きさ→24cm

  2000/04/01〜02 晴れ、中潮:湘南・大磯砂揚げ場
        尾数→3尾      大きさ→17、8cm

  2000/04/30 晴れ、若潮:湘南・大磯砂揚げ場
        尾数→4尾      大きさ→15cm位

  2002/02/04 晴れ、小潮:湘南・大磯港西堤
        尾数→1尾      大きさ→15cm位