ヒイラギ

Leiognathus nuchalis
硬骨魚類綱/スズキ目/ヒイラギ科/ヒイラギ属

2003/07/06
神奈川県大磯町大磯港

TL(全長):約13p
2003/10/04
神奈川県藤沢市片瀬境川河口

TL(全長):約5p

◆国内:琉球列島を除く南日本。
◆国外:台湾、中国沿岸。



◆体表がヌルヌル、ネバネバしていているのが特徴の本種。また、ろうと状に伸びる口も特徴的で、アジ科に近縁とされているのが伺える形質と言えるだろう。この伸びる口で底の砂ごと吸って、ゴカイなどの多毛類や甲殻類を始めとする動物性の餌だけを食べて砂は鰓(鰓=えら)やそのまま口から捨てるという、身近な魚であるコイやキンギョに似た接餌行動を取る。
◆棲家はシロギスと似ているが、本種は餌につられて中層や上層まで浮いてくることも珍しくない。また、シロギスよりも適応力があるように感じさせられることが多く、シロギスよりも幅広い沿岸域で見られる気がする。
◆似た種にオキヒイラギなどがいるが、本種は頭のてっぺんに黒い斑点が存在するのが特徴。稀にアジ科のギンガメアジやカイワリに間違われていることがあるが、本種にはアジ科アジ亜科が持つ特有の鱗(鱗=うろこ)である「ぜんご,ぜいご」と呼ばれる稜鱗(りょうりん)がないので容易に区別できる。
◆食用可。10cmに満たないような小さい個体は近縁種のオキヒイラギ同様に干物にするのが良い。また、ヌメリは塩で取り除けるが、このヌメリがこの魚の旨さを引き出すというヒトも多く、そのまま煮付けたりするヒトも多い。高知で有名な「にろぎ料理」は本種やオキヒイラギを使った料理のこと。