吉岡心平のマーク

タキ8950形8951

私有貨車


 今回紹介するタキ8950形は、運用区間のせいか、小生にとっては影の薄い存在だった。

 タキ8950形は35トン積PPG専用タンク車で、昭和42年9月日車支店で3両製作された。

 タンク体は耐候性高張力鋼製で、内面には純度保持のためステンレス薄板が貼り付けられている。製作時期が、日本曹達がタキ4200形を大量増備した時期と合致するため、外観はこれと酷似するが、容積は35mとはるかに大きく、その分だけタンク体は長い。
 なお、私有貨車セミナー第94回(RM213号)で

も述べたが、タキ8850形ラテックス専用車の第一ロットとは、同時期に同一メーカーで製作されたのにも拘らず、タンク体の外観が大きく異なるのは興味深いことだ。
 台枠は日車開発の側梁省略タイプで、一見すると汽車が10系タンク車に適用したものと良く似ているが、台枠中梁は通常の250mmチャンネルを2本使用しており、根本的に異なる物である。

 所有者は日本曹達KK・常備駅は二本木で、ウレタン事業で合弁していた三井東圧の笠寺などへPPG(ポリプロピレングリコール)を輸送していたが、昭和62年8月に廃車となった。


●同一専用種別 タキ8550形8552(特別編285)   昭和39年日車本店製、三井化学向の車両。

           タキ8550形8559(特別編416)   昭和42年日車本店製、武田薬品工業向の車両。
           タキ13600形13600(特別編533) 昭和43年日車支店製で、重保温としたため30トン車に逆戻り。           タキ18100形18101(特別編387) 昭和47年日立製の35トン車でキセ付35系、武田薬品工業向。


【第37週】010513作成、031227リンク追加+R4、041017リンク追加、050410R4A、071231R4A2。

タキ8950形8951の写真

【写真37】 タキ8950形8951 昭和49年5月29日 笠寺駅にて P:吉岡心平