吉岡心平のマーク

タキ7500形7542

私有貨車


 不思議なことにタキ7500形はこのサイトはおろか、私有貨車セミナーでも未だに紹介されていない。有名な形式なのに何故かしら?

 タキ7500形は30(現28)トン積濃硝酸タンク車として、昭和34年から42年にかけてちょうど50両が製作された。昭和40年代末、夏場の液温上昇によりガス噴出が多発した時期があり、塩酸タンク車の事故とも重なったことから、昭和49年8月に荷重は2トン減トンされ28トンになった。トップと次番は形式誤定により一旦タキ7300二代形として落成後、本形式に改番されたり、なにかと話題に富んだ形式であった。

 タキ7542は昭和42年11月日立製で、同年11〜12月にかけて製作された7541〜49のうちの

一両である。タンク受台が大型4個となった日立製後期形の代表作で、1ロット9両はタキ7500形で最大の派閥だ。大型のタンク踏板は金網製となっているが、これは当時の日産化学のプラクティスである。
 台枠は平形で、長さは8,550mm・BC間距離は5,250mmと半端な寸法を採用した。昭和41年末から採用された積空ブレーキを装備しているが、これと手ブレーキとの組合せは、翌年には手ブレーキが両側ブレーキに移行するため、昭和42年製タンク車の特徴と言って良いだろう。

 所有者は日産化学工業KK・常備駅は速星で、写真は渋川の日本カーリットにニトロ化原料の濃硝酸を運んできた際のもの。平成13年度末時点では、いまもって健在のようだ。


タキ7500形の形式解説

硝酸タンク車のガイド


【第52週】010825作成、020210リンク追加、040214R4、050412R4A、070702R4A2。

タキ7500形7542の写真

【写真52】 タキ7500形7542 昭和49年4月17日 渋川駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第8巻に「P00469」として収録されています。