吉岡心平のマーク

タキ14700形14701

私有貨車


 今回は、今でも元気な形式の一つである「液化酸化エチレン」のタンク車を取上げる。
 コンテナ輸送が盛んな液化酸化エチレンの鉄道輸送は、その昔20トン積のタサが計画されたが実現せず、昭和44年に登場したタキ14700が最初で、タンク車としては比較的新しいものだ。

 タキ14700形は30トン積液化酸化エチレン専用車で、昭和44〜平成12年に39両が製作された。高圧ガスタンク車は他車種より標準設計が進んでおり、本形式も製造メーカーに拘らず基本寸法が一緒で、趣味的にはいささか興味に乏しい形式である。

 タキ14701は昭和44年2月に富士車輌で製作された。日車本店製のトップナンバーとは同じ日に車籍編入されており、同一ロットに3月生まれの14702がある。

 タンク体は積荷の純度保持のためステンレス鋼製で、寸法は直径2,000mm・長さ12,870mm、周囲には厚さ75mmのウレタン断熱材と薄鋼板製のキセがあり、外面は法規によりねずみ色1号に塗装されていた。
 荷役装置は高圧ガス標準の「マンホール弁」方式で、特に変わった点は見られない。
 台枠は通常の平型で、長さは13,240mm・BC間距離は9,940mmと標準設計による最適化のため端数がついている。ブレーキは両側+KE形空気、台車はTR41Cであった。

 所有者は日本触媒化学工業KK・常備駅は千鳥町であった。常備駅は昭和45年3月に浮島町へ、会社名は平成3年6月にKK日本触媒と変わった。一貫して安治川口や東港への輸送に使用され、平成6年8月に廃車となった。車齢25年と、高圧ガスタンク車とは長命であった。


●同一形式 タキ14700形14712(第204週) 昭和48年三菱製、この長さの高圧ガスタンク車では稀有のTR41D装備車。

        タキ14700形14719(第254週) 昭和51年三菱製、TR211F台車を装備。
タキ14700形の形式解説


【第123週】030105作成、040116R4、040725リンク追加、050414R4A、050710リンク追加、070703R4A2、
070825リンク変更。

タキ14700形14701の写真

【写真123】 タキ14700形14701 昭和51年7月18日 塩浜操駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第21巻に「P01221」として収録されています。