吉岡心平のマーク

タキ23900形23900

私有貨車


 今回紹介するタキ23900形は、40トン積カオリン液の専用車で、昭和48年に2両、翌49年に3両の合計5両が製作された。この専用種別ではわが国唯一の存在で、メーカーは全て富士重であった。

 積荷はカオリン(含水ケイ酸アルミニウム)の微粉末を水に懸濁させたもので、紙の艶出しに使用される。このため腐食性や毒性はないが、その代わり比重1.68といささか重く、白いどろリとした液体であった。

 タキ23900は01と共に、昭和48年富士重で製作された。
 全体構造は、同じく高比重の積荷であるタキ5750形濃硫酸専用車を下敷きにしているが、本形式に特有の点は、粘度の高い積荷を荷役する

際に加圧出来るよう、タンク体を第二種圧力容器としたことにある。ステンレス鋼製のタンク体は、直径1,950mm・長さ8,490mmで、液残りを防ぐため、1/50勾配で中央が低くなっているV2タイプとされた。
 荷役方式は通常の下出し方式だが、タンク上部には荷降しをアシストする加圧空気口と圧力計が設置されていた。ちなみに最高使用圧力は、3Kg/cm2であった。
 台枠は側梁省略で、長さは総重量54トン車の長さ当り重量制限にピッタリの10,000mmである。ブレーキは両側+積空、台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者は富士カオリンKK・常備駅は吉原であった。所有者は後にイーシーシージャパンに変わった。昭和62年6月に廃車となった。


●関連形式 タキ18000形のロット表 39トン積白土液専用車で類似用途向。


【第168週】031116作成R4、050414R4A、070402ロット表R2追加+リンク変更、070801ロット表R3+R4A2。


タキ23900形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
23900,23901 S4801 富士重 富士カオリンKK
23902〜23904 S4909 富士重 富士カオリンKK

タキ23900形23900の写真

【写真168】 タキ23900形23900 昭和49年2月8日 吉原駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第31巻に「P01853」として収録されています。