吉岡心平のマーク

タキ300形1331

私有貨車


 今回は、濃硫酸と発煙硫酸の兼用車の中から、汽車会社製のロットを紹介する。

 タキ1331は昭和30年4月汽車東京製で、タキ1329〜1331の3両ロットの一員である。一年前に同メーカーが同所有者向に製作したタキ1324〜1328の増備車だが、専用種別が前者は濃硫酸、こちらは濃硫酸及び発煙硫酸のため、設計比重が異なり、車体寸法はこちらが小型である。

 外観・構造は本形式の標準と言えるもので、全体に均整の取れたスタイルは模型のプロトタイプとしても好ましいものだ。
 設計比重は1.86と高く、タンク容積は16.2mと小さい。

 タンク体は普通鋼製で、板厚は胴板9mm・鏡板12mmと標準値、タンク寸法は直径1,700mm・長さ7,436mmであった。
 荷役方式は化成品タンク車の標準である空気圧による上出し方式で、写真でも直立した長い液出管が見える。
 台枠は標準的な平形で、寸法は長さ8,400mm・BC間距離は5,300mmである。ブレーキはKD254×300形空気+手、台車はTR41Cから第一次改造でTR41Dに改造された。

 所有者は東亜合成化学工業KK・常備駅は名電築港であった。駅名は昭和41年1月に汐見町に変ったが、実際の常備場所は変らず、昭和50年6月に廃車となった。


硫酸専用車のガイド


【第355週】070617作成R4A2。

タキ300形1331の写真

【写真355】 タキ300形1331 昭和49年1月14日 越中島駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第32巻に「P01861」として収録されています。