吉岡心平のマーク

タキ5300形5300

私有貨車


 武政さんの要望にお答えして、タキ5300形を解説しよう。なおカマボコ形タンク車に関しては、私有貨車セミナー第31回(RM149号)でその全貌を紹介しているので、お持ちの方は参照頂きたい。

 タキ5300形は35トン積セメント専用車で、従来ホキ3100形を製作していた日車が、川崎が開発したタキ7300形の対抗形式として開発したもの。

 タキ5300はそのトップナンバーとして昭和39年2月日車支店で製作された。

 外観・構造は、昭和38年製の30トン車であるタキ9600形(特別編100)をスケールアップしたもので、車体長は共通運用するホキ3100形に合せて延長され、軽量化のためタンク板厚は胴板4.5mm・鏡板6mmとタキ9600形より薄くされたが、その他の部分は殆ど同一と言ってよいだろう。

 所有者は秩父セメントKK・常備駅は武川であったが、昭和39年10月に籠原に移った。昭和45年10月に三ヶ尻に異動し、昭和60年12月に廃車となった。


セメント専用タンク車のガイド

●参考文献 吉岡心平「カマボコ形タンク車のすべて・私有貨車セミナー第31回」;RM149号(1996)


【特別編205】020517作成、031117ロット表追加、040120R4、050320R4A、060712ロット表R2、070828ロット
表R3+R4A2。


タキ5300形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
5300〜5309 S3902 日車支店 秩父セメントKK
5310〜5323 S3907 日車本店 秩父セメントKK
5324〜5333 S4005 日車支店 秩父セメントKK
5334〜5339 S4104 日車支店 富士セメントKK

タキ5300形5300の写真

【写真1205】 タキ5300形5300 昭和60年2月10日 千住貨物駅にて P:吉岡心平