吉岡心平のマーク

タキ42350形42351

私有貨車


 今回はその迫力ある肢体で、タキ16500形・タキ24100形と並んで人気の高かったタキ42350形を取り上げる。

 タキ42350形は30トン積ペンタン専用車で、昭和54年2月に2両が富士重で製作された。積荷は液化ガスとガソリンの中間に位置し、樹脂の発泡剤などに使用される。設計比重は0.63と軽質ナフサの0.64に極めて近いが、タキ24100形は極限設計により35トン積を実現したのに対し、本形式は保安度向上などの影響で30トン積に押えたため、結果的に余裕ある設計となった。
 外観・構造はキセ付38系の一員で、タンク体はF3タイプ異径胴である。材質は耐候性高張力鋼(SPA)製で、板厚は胴板・鏡板共に9mmと、当時の標準車であるタキ38000形より各1mm厚い。ちなみにタキ24100形は胴板6mm・鏡板8

mmである。タンク周囲にはグラスウール100mmと薄鋼板からなる保冷キセがあるが、断熱材厚さはタキ24100形の2倍となっている。
 下廻りは38系の標準台枠で、長さは13,600mmと長い。ブレーキ装置は高圧ガスタンク車と同様に積空ブレーキとはせず、通常の空気ブレーキ(KD203)を装備したが、これは荷重が小さく積空による変動が小さいためである。台車はTR225シリーズのうち、荷重の軽い車両に適用されるTR225−2を使用していた。

 所有者は昭和石油KK・常備駅は東新潟港で、汐見町との間で運用されていた。その後、所有者は昭和60年5月に昭和シェル石油KK、平成5年8月に日本石油輸送KKと変遷した。晩年は失職し、長期間留置車となっていたが、平成10年7月に2両揃って廃車となっている。


●関連形式 タキ24100形24108(特別編210) 昭和49年日車製で、キセ付17系。酷似物性品の輸送用車。


【特別編229】020704作成、020705リンク追加、031225R4、050427R4A、070823R4A2。

タキ42350形42351の写真

【写真1229】 タキ42350形42351 昭和62年5月2日 東新潟港駅にて P:吉岡心平