吉岡心平のマーク

ホキ7500形7521

私有貨車


 昨年度廃車形式解説の二つ目は、ホキ7500形である。
 セメント専用車は工場からストックポイント等への大量輸送に用いられるのが普通だが、例外的ながら駅頭でトラックに積替えるような小規模輸送もあった。このため開発されたのがスクリューコンベア付セメント貨車で、日車がほぼ独占的に供給し、形式としては30トンのタキ9050形、35トンのタキ3800形があったが、これの40トン車板が本形式であった。

 ホキ7500形は40トン積セメント専用車で、昭和42,43年に日車支店で22両が製作された。

 構造・外観はホキ5700形に酷似するが、車体中央部に縦型スクリューコンベアが追加され、これに伴い積込口・空気口は位置が変った。

 写真でホッパ上部に突き出しているのが縦型コンベアの上部吐出口と駆動用モーターである。タキ3800形と異なり動力源は自車に装備せず、モーター駆動用の電力は地上に求めた。
 荷役装置はエアスライドで、タキ3800形は自車で空気を供給したため、消費量を減らすべく特殊構造としたのに対し、本形式はこれも地上側に依存したため、構造はホキ5700形と同一とされた。
 台車は一見平形に見えるが、中央部がホッパ底部と一体化した変わった作りである。長さは40トン車のお約束である10,000mm、台車はTR41Cであった。

 所有者は小野田セメントKK・常備駅は東藤原であった。晩年はスクリューコンベアを撤去し、一般車と混用されていたが使い難かったようで、ホキ5700形より早く、平成元年11月に廃車となった。


●同一形式 ホキ7500形7512(第12週) 昭和43年日車支店製で富士セメント向。ホッパ体の大きい変形車。

ホキ7500形のロット表

セメント専用車のガイド


【特別編523】040825作成R4、050409R4A、070622R4A2。

ホキ7500形7521の写真

【写真1523】 ホキ7500形7521 昭和57年2月27日 巴川口駅にて P:吉岡心平