吉岡心平のマーク

ホキ5700形5714

私有貨車


 ホキ5700形と言えば、我国最多の私有ホッパ車で、他に類の無い独特のスタイルを思い出すが、これは本形式の中でも日車製に限った特徴であった。

 ホキ5714は日車製のホキ5700形の第一号車として、昭和41年10月に日車支店で産声を上げた。試作車のため一両の孤立ロットである。

 日車製ホキ5700形の特徴はホッパと台枠を一体化して軽量化した特異な作りにあり、台枠構造はいわく言いがたい構造となっている。

 ホッパ体は普通鋼製で、板厚は屋根・側・妻共

に3.2mmであった。各部の寸法は量産車と微妙に異なっていたようで、外観的には量産車では井桁状となっている妻面の補強が横方向だけなのと、ホッパ受台が大型で、車体中心寄が傾斜したものであった点が特異であった。
 台枠は亀甲形をした中梁とフランジ部を内側に向けた側梁を組合せたもので、長さはレール1m当り5トン以下の制限から、総重量54トン車での最低限度となる10,000mm、ブレーキ装置は両側+手、台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者は秩父セメントKK・常備駅は籠原だったが、後者は昭和45年3月に武州原谷に変わった。昭和60年12月に廃車となった。


セメント専用車のガイド


【特別編570】050310作成R4A、070627R4A2。

ホキ5700形5714の写真

【写真1570】 ホキ5700形5714 P:吉岡心平所蔵