吉岡心平のマーク

タム2100形2104

私有貨車


 日産化学と言えば銀色を纏った硝酸タンク車の大艦隊をを思い出すが、希硝酸タンク車の中で純粋の新車としては第一号となったのが、今回紹介するタム2104である。

 タム2104は昭和29年4月日立製で、2105と一緒の2両ロットであった。タム2100〜2103も同じ日立製だが外観は一変した。似た例は他形式にもあるが、ここまで極端なのは珍しい。

 設計比重は1.32と低めで、タンク容積は11.6mであった。同社の希硝酸タンク車ではタム5500形3軸車の増備だが、タンク体は板厚して外部補強を廃し、至極普通のスタイルとなった。

 タンク体はステンレス鋼製で、タンク寸法は直径1,480mm・長さ6,935mmであった。ちなみにタム2100〜2103と比較すれば直径は13%細くなり、長さは3割以上長くなった。タンク受台は当時の日立製に見られるもので、一寸変った形である。
 台枠は平形で長さは7,400mm・軸距4,200mmと長い。ブレーキはKD形空気+片側、走り装置はリンク式からヨンサントウで2段リンク式に改造された。

 所有者は日産化学工業KK・常備駅は速星であった。一生を同駅から動かずに過ごし、昭和60年3月に廃車となった。


タム2100形の形式解説

硝酸タンク車のガイド


【特別編761】070322作成R4A、071017リンク変更+R4A2。

タム2100形2104の写真

【写真1761】 タム2100形2104 昭和52年5月29日 隅田川駅にて P:遠藤文雄

【遠藤さんから貴重な写真を提供して頂きました】