カ2000形2000

【国鉄編16】 平成13年10月17日

国鉄貨車

研究所

Lv2

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 レイルマガジン218号所収の国鉄貨車教室第7回では家畜車を取上げたが、紙幅の関係から細かい話は書けなかったので、ここでは「えんがちょな話」を補足しておこう。

 家畜車特有の問題に、家畜の糞尿の取り扱いがあった。カ1500形は車内清掃を容易にするため、車体側面下端に隙間を新設した。ところがこの構造は、同時に汚物が容易に漏れ出ることを意味し、入換時添乗する操車掛や貨車を保守する人達にとってはゆゆしき問題であった。

 このため戦後に増備されたカ2000形では、ブレーキテコと添乗ステップのある部分(扉を除いた車体側面としては1/8)は、側面下端の隙間を廃止し、汚物が操車作業員にかからないようにした。室内から見た写真を見ると良く判る。

【写真2016の1】 カ2000形2000 P:吉岡心平所蔵 日本貨物鉄道KK提供

【写真2016の2】 カ2000形2000室内 P:吉岡心平所蔵 日本貨物鉄道KK提供

右側がブレーキテコのある側である。

 ところがこの対策では十分ではなかったようで、昭和29年製のカ3000形では、側面下端の隙間を廃止した部分を、車体側面(扉部分を除く)の1/4に拡大した。

【写真2016の3】 カ3000形3077 P:吉岡心平所蔵

【写真2016の4】 カ3000形3077室内 P:吉岡心平所蔵

右サイドが車体全体で1/4の隙間なし部分である。

 ところがこれでも不足だったようで、昭和30年製のカ3000形増備車からは、側面下端の隙間を全て廃止してしまった。判り難いが下に示すカ3105は新製時から隙間がない。

【写真2016の5】 カ3000形3105 P:吉岡心平所蔵 日本貨物鉄道KK提供

 その後、在来車については全般検査の際に隙間を埋める工事が行われ、晩年のカ3000形からは側面下端の隙間は全て無くなった。また、ブレーキ握り棒のある一角については汚物の飛散防止を徹底するため、側面全体の隙間を埋める改造工事が施行されている。


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