緑園の丘 2003年盛夏号 vol.46
緑園の丘 2003年盛夏号 vol.46

 暑中お見舞い申し上げます。お変わりありませんか。先日、小説の舞台にもなった奥能登の「皆月」という漁村を訪れました。夏休みだというのに子供の遊ぶ姿が見えません。元漁師さんやお婆さんと話して....聞けばここも過疎の村でした。そういえば、私の友人にも石川県・能登出身の方がいらっしゃいます。この夏、みなさんは郷里に戻られるでしょうか。たまには蝉時雨の中でリフレッシュされるとよいですね。


地図のない旅  横浜緑園キリスト教会牧師 原田憲夫

 「一体どこに自分の本当の地図を持った人間がいるのだろう。私たち人間は、常に地図のない荒野(こうや)へ旅を続ける単独旅行者のようなものだ。」(五木寛之『地図のない旅』)。
 「わきいでよ。井戸。――このために歌え。――」

聖書の中にも「地図のない旅」をした人がいました。アブラハムです。アブラハムは「行く先を知らずに」住み慣れた地を離れ荒野へ旅立ちました。といっても、アブラハムは自分の野望を実現するために故郷を捨て、無謀な旅に出たのではありません。神に誘われて「神の約束の地」へと「旅立った」のです(旧約聖書創世記 12章1節)。

1)75歳の旅立ち
 この時アブラハムは75歳でした。それはふつうには引退して静かな余生を考える歳ではないでしょうか。  先日、能登半島のある温泉で一緒になった漁師さんが、「船を降りたよ。歳をとったら若い者に迷惑はかけられんから....。そりゃあ、もっと乗りてえさ....。」と話してくれました。危険と背中合わせの海の世界ではやむを得ないことなのでしょう。けれども、仕事は変わっても、私たちには地上の生涯を終えるまでそれぞれの「使命」があるはずです。

2)荒野への旅立ち
 アブラハムは「荒野」へ旅立ちました。それはふつうとは逆の向きです。たいていの人は、乏しい世界から豊かな世界を目指しますが、アブラハムは豊かな世界から乏しい世界を目指したのです。  現代の私たちはちょっとした不足にも欠乏にもがまんができなくなっています。それはしばしば生活の端々に露出し、気に入らなければ、すぐに切れ、爆発します。今、そんな現代の私たちは忍耐力を養う荒野の心を生活空間の中にもつ必要があるのではないでしょうか。

3)信仰による旅立ち
 75歳のアブラハムは荒野へと旅立ちました。「地図のない旅」でした。けれども彼には「信仰」というコンパス(羅針盤)があったのです。ですから、その一途な信仰は神ご自身が人生の地図であることに気づかせました。やがて彼は幾度ものきびしい試練を通過し、神の約束の地においてイスラエル民族の祝福の祖となったのです。

 今、その祝福はイエス・キリストを通してあなたにも注がれています。キリストは「わたしが道です。」(新約聖書ヨハネの福音書14章6節)と話されました。キリストは、将来に不安を抱えて地図のない旅を続けるあなたを、祝福に満ちた人生へと案内してくださるのです。神の祝福があなたの上に豊かにありますように。Ω


バングラデシュに行ってきました

 「自分の服を3枚位持っていて、明日の食べ物を心配する必要がなく、 住む場所も心配ないと言う人は世界の7%位しかいない。」と聞いた事があります。 私は日本にずっと住んでいて、日本の豊かさが当たり前と思っていましたが、世界では当たり前ではないんですね。
この前6ヵ月間バングラデシュに行ってきました。インドの隣にある小さな国です。 人口は日本と同じなのに領土は日本の半分です。どこへ行っても、人の海です。貧富の差が激しく、豪邸に住んでいる人もいれば(数少ないですが)貧しい村の人は、6畳くらにの家に家族全員で暮らしています。電気や水道、もちろん電話もありません。日本の便利さから見ると、どうやって暮らすの?という感じですがそれが当たり前の人々にとっては、私達が思うほど不自由ではないかもしれません。
先日NHKのニュースでしょうか、経済大国になって失われたもの、豊かさとは・・という番組をやっていました。60才台位の男性が「昔は物を分け合う事ができた。」と言っていたのが印象的です。そうすると、バングラデシュは日本の昔のような国でしょうか。
 私がいた村では、ちょっと裕福な家には白黒のテレビがあります。夜になるとテレビを見にみんながそこに集まってきます。貧乏ですが、隣同士が家族みたいにみんなお互いの事を知っています。(良くも悪くも)  国事態が貧乏だから、一般の人はもちろん貧乏です。日本から来たと言うと、「自分も連れていけ。」と言ってきたり、「日本は夢の国。」「日本は金持ち、バングラデシュは貧乏。」と比較したりします。バングラデシュの豊かさは、貧しいけれど物を分け合ったり、隣近所の交流があったり、子供達がとても元気だったり、日本とは違う豊かさでした。

それぞれが国や各個人によって豊かさは違います。聖書にこんな言葉があります。 「私は、貧しさの中にいる道も知っており、豊かさの中にいる道も知っています。また、飽くことにも飢えることにも、富むことにも乏しいことにも、あらゆる境遇に対処する秘訣を心得ています。」ピリピ人への手紙 4章12節 

 どんな境遇にも変わらない豊かさを私達は持つ事ができる事を聖書は教えてくれます。私達の周りの環境や心もすぐに変わってしまう不確かなものですが、でも、いつまでも変わらない神様の言葉にいつも触れていたいものです。

「人はみな草のようで、その栄えは、みな草の花のようだ。草はしおれ、花は散る。しかし、主のことばは、とこしえに変わることがない。」 ペテロの手紙第1 1章24節、25節           

(磯田 恵)


Information

●青年会「チャーチオープンディ」
9月27日(土) 13時30分〜17時
教会は初めてという方のために、教会を開放します。
一緒にクラフトをしたり、お茶を飲んだり
楽しいひとときを過ごしましょう。どなたでも大歓迎です!
15時〜15時45分には菊池みかさんのコンサートもあります。

●秋のチャペルコンサート
10月18日(土)
13時30分開場14時開演
ゲスト:ハープ奏者  佐々木 冬彦氏
会 場:横浜緑園キリスト教会


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